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人間関係の悩みがなくなる世界
本当の「真理」を知れば、人間関係の悩みはすべて消える


2年目 春:どん底で開き直りました

春になると彼女は無事退院し、社会復帰をしました。

しかし、入院や自宅療養により勉強はかなり遅れをとってしまい、今年の合格は厳しくなってきました。

今年は二人仲良く合格、なんて夢をみていたのですが・・・。


とにかく、何が何でも合格しなければならない。

そんな思いでLECファイナル答練の時期を迎えました。


ファイナル答練は、2年目以降の受験生もいらっしゃって、限りなく本試験に近い水準と評判でした。

そして、この答練で今の自分には合格の力がないことを思い知らされました。


順位は3500人中、700番くらい。

合格するためには300番以内にいる必要があります。

特にショックだったのは、日にちを重ねるごとに順位が下降していくこと。

これはおそらくベテラン受験生の追い上げによるものでした。


毎日限界まで精神を追い詰めて体力をすり減らして勉強しているというのに、なぜ順位が下がっていくのか?

1年目受験生答練と、2年目以降受験生答練ではこんなにも実力の差があるというのか?

だいたい講師の言うとおりやるべき勉強はきちんとやってきた(つもり?)のに、 この時期に合格点が取れないのはおかしいじゃないか!


言うとおりやれば、合格できるって言ってたのに・・・。

ようやく、自分のバカさ加減に気がつきました。

そうなんです。

LECの基礎講座を言われるがままやっただけでは、 合格可能性は限りなく低いのです。

1年目で合格するのは50人前後。LECの基礎講座の申込者数は3000人弱。

脱落せずに最後まで勉強した人は、1000人近くいると思います。

でも合格するのは、50人前後です。

もちろんLECは一発合格者の数をきちんと公表してますから、ウソはついていません。

自分にとって都合の良い情報だけを汲み取って、 都合の良い解釈をして合格できると思い込んだ自分が悪いのです。

去年の春先から、もっとペースを上げて勉強しなければいけなかったんだ。

秋の1年目受講者向け答練でいい点をとったぐらいで「自分は優秀」なんて思っていたのは勘違いも甚だしい。


自分の置かれている状況に、やっと気がつきました。

しかし時すでに遅しなのか・・・。

とうとう5月上旬の全国公開模試で、 合格は絶望的と思える1500番という成績を取ってしまいました。

限界までやり続けているというのに、成績は下がる一方。

あと2ヶ月で、どうしたら立て直せるのかさっぱりわかりません???

しかも、相変わらず文字がうまく書けません。

イライラは頂点に達し、自分のふがいなさにブチ切れ寸前!

体力ボロボロ。精神ズタズタ。

彼女に、合格というカッコイイ姿を見せるなんて絶対に無理。

さすがにもうダメ・・・と思いました。


しかしこの最大のピンチに、最大のピンチだからこそ、開き直って打開策を考えてみることにしました。

あきらめるとは、万策がつきるということ。

作戦が思いつく限りあきらめてはいけない。

これが私の信条。

そうだそうだ。

もう一度、もう一度だけ頭を冷やして、考えてみよう。


きっと何か打開策があるはずだ・・・。

そもそも、答練の点数が良くないのはなぜなのか?

基本書と過去問の知識なら、8割程度は頭にはいっているはず。

それなのに答練では6割強しか得点できない。

つまりこれは、答練がブレークスルーと過去問以外の知識を出題しているということか?


それなら、得点できないのは当然だ。

なぜ他の受験生が、答練で得点できるのかはわからない・・・。

しかし、大事なのは答練での初見の知識が本試験でどの程度出題されるかだ。


そこで、通販で入手した昨年答練とその年の本試験を比較してみました。

すると、答練ヒット率は2割~3割ぐらいということがわかりました。

過去問が再出題される確率は、5割~6割。

つまり、過去問と答練が完璧なら合格得点に届くことがわかりました。

今の自分にとって、合格可能性が一番高くなる行為は何なのか???

答練というのはあまりに初見の知識が多すぎて、この時期に頭に入るか自信がない。

しかも頭に入れたところで、ヒット率は2割~3割。

膨大な知識を詰め込んでも、7割以上は無駄になる。

答練の知識を自分でランダムに選択して絞っても、ほとんどヒットしないような気がする。

それよりも残り2ヶ月でヒット率の高い過去問を完璧にして、あとは「運」にまかせてはどうだろうか・・・。

よし、この作戦で行こう!

答練の知識はすべて捨てて、過去問に全力を注ごう!

答練は受講のみして、過去問の知識のみで何割得点できるかを確認する場としよう。

書式は書式ブリッジ(問題集の名前です)のみにしよう。

本番では文字をあまり書かせない書式問題が出題されることを願うだけだ。

これも「運」まかせだ。


自習室の他の受験生はみんな答練の復習を必死でやっているが、自分は答練を捨てる。

人と違っても、かまわない。

自分の道を、信じよう。

自分の選択は、正しいはずだ。

人のマネしてオタオタするぐらいなら、自分を信じて玉砕したほうが百倍マシだ。

もう決めた! 覚悟決まった! 腹くくった!

本試験が終わったら、ぶったおれったてかまわない。

倒れるまでやれたら、本望だ。


そして絶対に合格するんだ! いくぞーーーっ!

こんな具合に、人生でかつてないほど燃えている状態になりまして、 初めての本試験を迎えることになりました・・・。

2年目 夏:そして結婚へ・・・

ドベでもいい、合格最低点でもいい、なんでもいいから合格したい!

そんなことを考えながら本試験の日が終了しました。

自己採点結果は、

択一1次26問、択一2次25問、書式37点

・・・、不合格でした。

難易度は例年より低く感じましたので出来なかったという印象はなかったのですが、合格最低点は高いという前評判もあり、不合格を確信しました。


書式は記載量も少なく、論点も平易な年でした。

ラスト2ヶ月間は覚悟を決めて全力で突っ走ったからでしょうか、不思議と悔しさはありませんでした。

来年は必ず合格してみせる!

そう決意を新たにしましたが、でも今は休ませて・・・。

試験の翌日は休暇を取得したかったのですが、 どうしても仕事に行かなければなりませんでした。

無理をして出社したところ、 午後になるとイスから崩れ落ちるように気を失って倒れてしまいました。

念願かなって、倒れることができたわけです。

周囲に、大きな迷惑をかけてしまいました。

すみません・・・。


平日は仕事に追われる日々が続きました。

勉強のために、仕事をずいぶんためこんだせいもありました。

週末は、彼女とのんびり過ごしたいと思っていました。

しかし、彼女はピアノ教室の先生をしているため週末はすべて塞がっていました。


それでも、二人の休みが重なるときは会うようにしていました。

そして私は「結婚」のことが気になっていました。

自分としては、試験に合格したら「結婚」したいと思ってました。

人生の目標に突っ走っている過程で出会いがあったのなら、その出会いはとても大切にしたかったからです。

むしろ、目標に突っ走っている過程で出会いがないのなら、一生独身でかまわないと思っていました。

今でも、目標に向かって突っ走るその過程というのは、些細なことでもとても大事にしています。

できれば今年の試験に合格してその勢いでプロポーズを、 などと都合の良い空想をしていたのです。

しかし試験は不合格。

プロポーズは、合格するまでガマンしようと思っていました。

それでもなお、どうしても気になることがひとつありました。

彼女は私よりずいぶんと年上だったのです。


彼女は、子供を望んでいるのだろうか???

年齢的に、あまり余裕はないと思うのだが・・・。

自分としてはできるなら子供はいたほうが良いと思っていましたが、はたして彼女はどう考えているのか?

そこで彼女に聞いてみると「子供は欲しい」ということでした。

それなら「結婚」したほうがいいのか???
子供ができてからあわてて「結婚」っていうのも・・・。

勉強も仕事も、大変そうだ・・・。

どうしよう???

よし、決めた! 結婚しよう!

進むか止まるか悩んだときは、必ず進むことにしています。

ジッと止まっていても事態は何も変わらないのです。

行動してから、考える。


勉強は過去問のみであれだけ得点できたんだから、あとは1年かけて答練の知識を頭に入れれば十分だ。

そうすれば来年は合格だ、と思いました。

だから結婚生活は、なんとかなる。

実はこの考えはとんでもない誤りであったのですが、このときは気がつきませんでした・・・。

プロポーズは特別な演出もなにもなく、自宅であっけなく・・・、でした。

彼女は多少考え込んでいましたが、私がその場の雰囲気で押し切りました。

出会いのときとくらべると、ちょっとさっぱりしすぎたかな、と今でも思うことはあります。

でもまぁ、あんまりわざとらしい演出は自分らしくないし・・・。


その後、結婚話はトントン拍子で進みました。

彼女は披露宴のような派手な舞台の主役になるのは好きではなかったので、式も披露宴も行いませんでした。

私は披露宴に対する思い入れは特になく、すべて彼女に合わせようと思っていたので、何の問題もありませんでした。

本当にやらなくていいの?って何回も聞きましたが、やりたくないと言うので・・・。

こういうところは、彼女が一般女性とはずいぶん異なる価値観を持っていることを思い知らされる一面です。

結局、ドレスを着た写真撮影だけ行いました。

この写真撮影は屋外撮影で、300枚ぐらい撮影してくれて、しかも費用は12万円ととってもお得でした。

入籍日は10月1日としました。

彼女はついに「妻」となりました。

こうして、秋からは幸せな結婚生活がスタートするはずでした。


しかし、そううまくは行きませんでした・・・。

2年目 秋:新婚生活はうまくいきませんでした

秋になり勉強を再開したのですが、何かしっくりきていませんでした。

過去問と答練を何度繰り返しても、正答率が一向にあがらないのです。

また既存の答練を完璧にしたところで、 来年の答練で初見の問題が出題されば失点することは明らかです。

確かに、答練はできなくても合格できます。

しかし、現実に答練の正答率が9割以上の人はいるのです。

また、仮に過去問と答練が完璧でも余裕を持って合格点がとれるわけではありません。

どちらかといえば合格ギリギリ得点です。

自分は、何かが間違っている。

そう思いはじめました。

しかし、答えはわかりません・・・。


新婚生活は、いきなり「すれ違い」からスタートしてしまいました。

私は仕事から帰ると、すぐに部屋にこもって勉強を始めていました。

夕食のときだけ、部屋から出てきます。

終われば部屋に直行して、勉強を始めます。

何かが間違っているのはわかったが、その答えがわからなくてとてもあせっていたのです。

多少は家事も手伝いましたが、 めんどくさいのでなるべく外食等ですませればいいと私は言いました。

妻と一緒にテレビを見たり何気ない会話をしたり、 そういうことはほとんどしませんでした。


要するに、私は自分のことしか考えていなかったのです・・・。


1ヶ月ぐらいたったある日、些細なことが引き金となって、妻が突然ブチ切れました。


これ以上ないというくらい、激しく怒鳴られました。

あんな姿は、初めてみました。

家出騒動もありました。

1ヶ月ぐらい「家庭内別居」状態となりました。


その後、少しずつ怒りは収まっていきました。

私はずいぶんと反省し、夫婦の時間を増やしていきました。


しかし、本音は「心ここにあらず」だったのです。

何せ、勉強の答えがみつかっていないのです。

このままいけば来年も不合格かもしれない・・・。

毎日そんな不安に襲われました。

不安に襲われていると、日々の暮らしは全く楽しくありません。

仕事を早く片付けるために会社で人に気を使い、家では妻に気を使い、それでも勉強の答えは見つからない・・・。

だからといって司法書士になるのをあきらめる人生はいやだ。

でもこのままでは司法書士にはなれないかも・・・。

とにかくこの局面を打開しなければいけない。

自分の頭脳では、もうラチがあかん。

とりあえず勉強の手を止めて、考えてみよう。

このまま勉強していても、無駄な努力という気がする。

とにかく手を止めて考えよう。

・・・そうだ、合格者に話を聞いてみよう。

何を考えどのように勉強していたのか、とにかくたくさんの人に聞きまくってみよう。

合格体験記は、予備校が商売で出版しているからアテにならない。

とにかく、生の声を聞くべきだ。

ヒントが見つかるかもしれない。

こうして、いろいろな機会を利用して、合格者8名に直接聞いてみました。

8名の勉強法は、実にバラバラでした。

こうバラバラじゃ参考にならないなぁ、と思えました。

特に過去問なんて、意見がまっぷたつでした。

やるべきという人と、やらなくてよいという人。

どちらの主張にも、ちゃんと一理あるのです。

困りました・・・。

ところが、ふと思いつきました。

全員に、共通するある単語に気がついたのです。

「六法はよく使うよ」「六法は手アカで真っ黒だよ」「六法はもうボロボロだね」

などなど。

そういう自分は、六法をほとんど使っていなかったのです。

合格者はみな、六法を徹底的に使い込んでいる。

自分は、六法を使っていない。

これは、変じゃないか???
とにかく民法の条文を見てみました。

カタカナばっかりで、読みにくい(今は法改正によって平仮名になりました)。

でも、ちょっとガマンして読んでみよう。


・・・・・・・。

・・・・・・・。

●△■×◎?▼□○×●。


あ--------------------っ!!!

なんてことだ--------------------っ!!!

問題の答えが、全部書いてある・・・。

ウソ。

全部答え・・・。

なんでこんなことに、気がつかなかったんだ???


すべてを悟るとはまさにこのことでした。

全身から、力が抜けました。

自分に足りないものがやっとわかりました。

要するに、試験問題というのは六法を見て作られているんです。

判例も同じです。

出題者が六法を見ながら問題を作っているんだから、解答者は六法を見ればいいだけなんです。

やるべきことは決まりました。

まず六法に過去問と答練の内容をすべて書き込んで情報を集約する。

あとは条文の趣旨を理解しながら、 条文と過去問と答練の内容リンクさせて頭に記憶させていく。

過去問と答練をいきなり単発の知識として覚えるよりも、まず基礎となる条文を頭にいれ、その条文と問題をリンクさせると記憶しやすいということがわかりました。

意味のない数字の羅列を覚えるのは難しいですが、 数字の羅列に意味を持たせると、記憶というのはそれほど難しくないのです。

①仕事が分からなければ人に聞く。

②仕事の資料は、ひとつに集約する。

③仕事は、前提となる基本方針を理解してから作業を覚える。

会社では、当たり前にやっていたことでした。

仕事のやり方を応用すれば、よいだけだったなんて・・・。

自分の勉強に全然反映していなかったことを、恥ずかしく思いました。

こうして、今の自分のやるべきことがやっとわかりました。

しかし今は11月末。

すべての情報を集約するには時間が足りないのでは???

しかも、書式対策や文字を書く課題はまだ解決していないのです。

こんなときに、妻の身に大変なことが起こりました・・・。

2年目 冬:妻の妊娠と流産

妻が妊娠したことが、わかりました。

日ごろのなんともいえない不安感を払拭するには、最高の出来事でした。


しかし超音波検査では、胎児の成長が芳しくありませんでした。

そこで私が家事の大半をこなし、妻をなるべく早く寝かしつけるようにしました。

勉強は、妻が寝か眠ったあとにするようにしました。

勉強はなかなか思うように進みませんでしたが、なんとか毎日一定時間を確保できるようになったことに少し安心しました。


しかし、妻の体調はイマイチよくありませんでした。

胎児の成長も、相変わらずよくありません。

仕事が終わってから、病院へ連れて行く回数が増えていきました。

それでも、改善する傾向は見られません。

こういうことは2人にとって初めての経験であったため、 2人とも事態がよく飲み込めていなかったのだと思います。


大晦日の日、、、流産してしまいました・・・。


妻は泣き崩れました・・・。

妻のこんな姿、初めてみました。

私がどんなに慰めても、泣き止むことはありませんでした。

私のどんな言葉も、届いていないようでした。


私も、放心状態になりました。

なんともやりきれないような心境で、お正月を迎えました。

会社は冬休みでした。

何も考えずに時間だけが過ぎていきました。

結婚してから、何もかもうまく行っていないような気がする・・・。

本当にこの結婚は、正しかったのだろうか?
結婚したことは、間違っていたのではないだろうか?

いろいろな考えが頭を交錯しました。

すると突然、妻が思いもよらない一言を発しました。

「私は勉強をあきらめて家事の一切をやるから、あなたは家で勉強だけして。そのかわり絶対に合格して!」

まさかこんな発言が飛び出るとは、夢にも思いませんでした。

自分だって、一生懸命勉強してきたはず。

司法書士になるのをあきらめるのは、イヤなはず。

でも、あきらめる???

ちょっと考えましたが、妻の申し出に心から感謝しました。

やるしかない!


勉強情報を集約する作業は、2月末までかかることがわかりました。

そして集約したものを頭に入れるのにさらに3ヶ月必要なため、アウトプットの完成としては5月末。

書式は情報集約の過程で、意識しながらなんとかしよう。

6月は全体の知識を調整する期間とする。

このような計画で、なんとか勉強が再開しました。


会社では、不自然な仕事のローテーションが行われようとしていました。

また上司が

「君のやっているこの仕事は、N君でもできるか?」

などとよく聞かれるようになりました。

なんなんだ???と思いました。

たぶん、私の人事異動のことかな?と思いました。

思い当たるフシは、十分ありました。

いつかは、こんなときが来るだろうと思ってはいました。

しかし、正直言ってこの時期の人事異動はとてもまずいです。

まず、仕事をすべて覚えなおさなければいけないため、とても忙しくなります。

次に、今年の試験に合格したら辞めるつもりなので、異動してすぐに退職するのはとても迷惑をかけてしまします。

辞めることがわかっているのに、新しい職場で周囲に親切にしてもらうことはとても心苦しいものです。

3月中旬には、人事考課の面談があります。

おそらく、このときに上司から言われるでしょう。

どうしよう???

私は、悩み続けました。

合格のキップを手にしてから安心して退職したかったのに・・・。

合格できる保証もないのに辞めてしまうのは、リスクが大きすぎるのでは???

悩み続けたまま、とうとう面談の前日の日がやってきてしまいました。

もう悩んでいる時間はありません。

私は・・・、決めました。

もし上司から人事異動を言われたら、その面談の場で退職する旨を即座に告げようと。

もう仕方がない。

仕方がないじゃないか。

ついに、こういうときが来てしまったんだ・・・。

そしてついに、面談の日を迎えました・・・。

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